関連リンクは、ブロガーの抱える「寂しい」「助けたい」という気持ちをサポートする機能です。 「寂しい」は、せっかくブログをたてたのに、または頑張って記事を書いたのに、なかなか多くの人に気づかれなくて寂しい、という気持ち、「助けたい」は、自分のブログからリンクを貼ることによって、相手のブログ記事の読者が増えることを助けたい、という気持ちです。

ブログはその性質上、ブロガーの「城」のように独立して立つ傾向があります。これ自体は良いことだと思いますが、一方でそれぞれのブログがそれぞれ立つことで、ブログ間の人の行き来が活発に行われず、結果として読者がなかなか増えないという問題を抱えるブログが多いのも事実です。

これゆえ、昔からブログ記事で友だちのブログに言及してリンクを貼ったり、サイドバーにリンクを貼ったり、RSSの内容を表示したりして、それぞれのブログを紹介しあい、ときどき貼ってもらったリンクからアクセスが流れてきたりして嬉しい、リンクを貼ってくれたブログに感謝する、というという文化またはマナーが、ブログ界にはありました。 ただ、これも度を過ぎると「あそこにはリンクを貼ったのになぜウチには貼らないのか」といった、mixiの足あとのような人間関係問題が発生する原因にもなります。勢いリンクを貼る先が限定されていき、また広がりが制限されてくる…といった状況も生まれかねません。

「関連リンク」は、この部分を自動化します。内容的に関連のある他ブログ記事へのリンクを自ブログに貼り、また、他ブログの関係ある記事に自ブログの記事が貼られることで、「自分のブログへのアクセスをちょっと他の人にプレゼントして、その代わり他の人からアクセスをプレゼントしてもらう」という構造が自動でできあがります。

また、この状況はよりメタにみると、ブログの記事同士が横串でつながっているという状況が生まれていることに気づきます。 今までブログはそれぞれ独立した城だったので、なかなかブログ間の人の行き来がなかったのが、関連リンクによってブログ間で人が行き来するようになり、ブロゴスフィア全体が大きなコンテンツ空間になる、それぞれの記事が別の記事を保管し、より記事の価値が高まる…そのような世界も期待しています。

zenbackは、そのスタートがこの「関連リンク」をみなに使ってもらいたいという思いからはじまっています。大勢の方がzenbackに参加し、関連リンクのマッチ精度が上がれば上がるほど、個々のブロガーさまに大きなメリットがあると信じております。実際に弊社社内ブロガーのアルファテストでは、PVが1割ほどアップしたというデータも出ています。